youthful days~男女7人青春物語~

成績も運動神経も容姿も、何もかも全て完璧だ。

学園のアイドルとして騒がれるのも無理はない。

自分も、ルイの完璧さにひかれて声をかけたようなものである。

「無理なんだろうなって、思ってるんだ。

ハードルが高いから、僕が簡単に飛び越えることはできないんだろうなって」

「そんなことないよ!」

愛はバシンと加藤の背中をたたいた。

突然背中をたたかれた加藤は目を見開きながら、手でたたかれた背中をさすった。

「絶対にかなう日があるに決まってる!

加藤くんの片思いがルイちゃんに届く日がくるに決まってる!」

熱弁するように言う愛を、加藤は背中をさすりながら見つめた。