youthful days~男女7人青春物語~

聞かれた瞬間、沸騰したみたいに加藤の顔が一気に紅くなった。

(わかりやすい性格だわ)

愛は心の中で呟いた。

「そうなの?」

確認のためにもう1度聞くと、加藤は真っ赤な顔で素直に首を縦に振ってうなずいた。

「…1年の頃から、ずっと片思いをしてたんだ」

呟いているような小さな声で、加藤が言った。

「へえ、そうだったんだ」

だからいつもルイを助けてたんだなと、愛は納得した。

彼女を助けると言う行為は、彼なりのアプローチの仕方だろう。

「けど、雨野さんってすごく完璧じゃない?

成績や運動神経だけじゃなく、容姿も何もかも」

加藤の言う通り、確かにルイは完璧だ。