youthful days~男女7人青春物語~

「とりあえずまだ時間があるんだから、いいじゃない」

そう言った加藤に、
「まあ、それもそうだね。

まだ6月は始まったばかりだし」

愛が引っ込んだので、ルイは小声で加藤にお礼を言った。

「ルイちゃーん」

図書室のドアが開いたと思ったら、クラスメイトの女の子が顔を出した。

「ルイちゃん、次の時間は世界史だよ。

用意を手伝わなくっちゃ」

「あ、そうだった。

じゃあ、また」

ルイは愛と加藤に手を振ると、図書室を出て行った。