youthful days~男女7人青春物語~

「ジョーダンだ」

そう言った永田に、彼女は不機嫌だと言うように横を向いた。

その動作にも、永田の心臓がまたドキッと鳴った。

自分は、おかしくなってしまったのだろうか?

キーンコーンカーンコーン

そう思っていたら、チャイムが鳴った。

「あ、ヤバい」

チャイムの音に、思い出したように彼女は屋上から出ようとした。

「待ってくれ!」

その背中に向かって、永田は声をかけた。

「名前、教えてくれないか?」