自分は、永田以外の男を好きになった方がいいかも知れない。

そうすれば、こんな思いをしなくて済む。

そもそも、永田に恋したこと自体間違っているのだ。

目の奥が、だんだんと熱くなってきた。

永田の恋を応援しよう。

光はそう決意すると、眠りの世界へと意識を飛ばした。

同じ頃、永田は懐かしい夢を見ていた。


去年の6月のことだった。

梅雨の合間の快晴がとてもキレイだった日、永田は屋上で横になっていた。

この学校の屋上の管理は、永田と蒲生の2人だけだ。