あたしは帰り下駄箱で吉川隼人を待つ事にした。



早くしなくちゃっ!!


帰られたら困る!




「あっ美羽っ!!」


げ…この声は………。


「待ってたよ!」



……18番目の彼氏…。


いつも帰りは下駄箱で待ち合わせしてたんだよね…。

…すっかり忘れてた…。



「…何か用…?」



「…?何か用って帰ろうよ…?」



…こいつ何言ってんの!?
頭大丈夫!?


昼「別れよう」ってあたし言ったよね…?



そういえば…同意してくれてなかったっけか。



「…ねぇ、あたし別れてほしいって言ったよね…?」


あたしは申し訳なさそうに言った。




「…あれ冗談なんでしょ、行こう美羽」


そう言って敬太はあたしの腕を掴んで、強引に引っ張った。



「…いっ…たっ!」