「お待たせ」



「…あっ、うん」


……隼人の手に持っている袋の中をチラリと見るとプレゼント用の包装紙に包まれていた。



……誰にあげるの?


年上って言ってたよね…。





………なんか胸がモヤモヤする…。








「…お昼ここにする?」



「ああ、そうだな」


食べたり飲んだりしたら、このモヤモヤがなくなると思う。


多分あたし、お腹空いてんだよ!



「じゃあ行こ」


隼人の腕を掴んで店内に入った。



…うん、なんかレトロな感じ。


落ち着いた雰囲気にコーヒーの良い香り。




あたしが早速奥に入ろうとすると、隼人がいきなり立ち止まってあたしの袖を引っ張った。



………?



「どうしたの?」