19番目の彼氏

教室からドアを開けてみる生徒たち。


所々で「やっぱり付き合ってんだ〜!」とか「狙ってたのにショック〜」なんて声が聞こえてくる。



でも隼人はあんま気にしてないみたい。


…あっ、そっか。慣れてんのか…。



沙織の言った通り、あたしの上だ。


結構あたしもモテてるんだけど…。




「…着いたけど?」


前を見るともう屋上だった。


「…………」


「…………」


ご飯を黙々と食べる、あたし達。


気まずい……。



「…あんた…超遊び人なんでしょ?」


何よ、そのキョトンとした顔は!



「…へぇ〜、今まで俺の事知らないって感じだったのに。少しは興味もったんだ?俺に」


えっ…ちょっ…



「誤解しないでよ!」