「あ、セックスはあんたがしたいって言うまで待つよ」

……良かった…。

いやいや、ちょっと待って。あたしがしたいなんて言うなんて有り得ないから。


「あんたとしたいってあたしが言うと思う?」


「さぁ」


……こんな余裕にエッチの会話してるって事はこいつ経験済み!?



「…あんたやった事あんの?」


……何よ、そのキョトンとした顔は……!



「もしかして…処女?」


…えっ!

しまった!あんな風に聞いたら処女だってバレバレじゃない!


…はぁ……。



「そうだったら悪いっ!?」

もう認めちゃったよ…あたし…。


しかも逆ギレしちゃったし格好悪すぎ…。


「へぇ…。じゃあ初めてはうんと優しくしてあげるね?」


耳元で言われた上に超甘い声で言うからドキドキした。


…顔が熱い。


それに顔に隼人の色素の抜けた茶色の髪が当たってくすぐったい。



「…な…何やる前提になってんのよっ!」


すっかり、こいつペースになっちゃってるし!


ダメダメッ、あたしっ!

流されちゃダメよっ!