別れてから1週間が経った。




最初の方は隼人はあたしに話しかけようとしていたけど、あたしが大袈裟に無視するものだから今はもうしない。





廊下ですれ違っても…


―スッ…




お互い目を合わせようとすらしない。





そんなあたし達を周りは『別れた』と認識し、噂が広まった。


もともと隼人は人気だったし、あたしもそこそこ人気だったから広まりが早かった。




『ほらね、お昼別でしょ?』


『うんうん。やっぱり別れたみたいだね』


『ラッキー、あたし隼人くん狙っちゃおうかなぁ〜』

『無理無理。だって元カノは内宮さんだよ?』


『…だね……』



全然知らない人達が話している会話に『隼人』という名前が聞こえると無意識に耳を傾けてしまう。