「夢乃ー!!体育館行かなきゃ遅刻しちゃう」
「今日、朝会だったっけ!?」
「うん。ウチ当番だから先行ってるよ!」
「了解」
すっかり朝会のことを忘れていてあわてて教室を出たとき――夢乃は、誰かとぶつかった。
「いったたた…あ!!ごめんなさい。大丈夫でしたか?」
「君こそ大丈夫?急ぐと危ないよ。気をつけてね」
「ありがとうございます」
すると、朝会を始めるチャイムがなった。
「やば!!ありがとうございました。失礼します」
夢乃は軽く会釈をすると、走って体育館に向かった。
「危ないって…」
「龍ー、今日もサボり?」
「もちろん」
「じゃ、いつもんとこ行こうぜ」
「おう」