旅立ちの日が近づいてきた。 轍平には私たちが小さかったときに出会っていたことはついに言わなかった。 このタイミングで言う事にあまり意味はないと思ったから。 私が無事に帰ってこれたら、轍平に伝えよう。 今は轍平が最後に言ってくれた「ずっと待つ」って言葉を信じよう。