頭が真っ白になった。 「えっ? 留学? アメリカ? 嘘だろ?」 「本当なの。 ずっと言おうと思ってたんだけど言えなくて・・・。」 「いつからだよ?」 「向こうの高校は9月からだから、秋からだけど・・・。」 「そっか。 そらはそう決めたんだ。 すごいな夢とかあって。 自分の道を行くんだな。 頑張れよ。」 俺はそれだけ言うとそらに背を向け走り出した。 信じられなかった。 そらがアメリカ? 信じたくなかったが、それを現実だと理解した時、 自然と涙があふれた。