突然生徒を連れ帰ったら、姫華驚くだろうな。





「菜々子ウチは大丈夫だから心配いらない。俺の母親見て腰抜かすなよ。名前に姫がついてるからって、本当にお姫さまみたいな格好してるからな。」





菜々子が泣きやんだ。





「綺羅先生のお母さんがお姫さまだなんて、会ってみたいです。」





厳禁な奴だな、でも菜々子は笑ってる方が絶対似合ってる。





純平の事が少しでも忘れられたらいいな。





菜々子の為ならなんでもしてやりたい。





それは菜々子が俺の生徒だから、純粋にそう思っている。





「綺羅先生、早く姫華さんに会いたい。」





俺は急いで姫華に電話を入れた。