ホスト教師

なんだよみんな楽しそうじゃないか。





俺の頑張りなんかどうでもいいみたいに、学級委員の凪沙と純平は球技大会の話を進めてる。





なんだか面白くねえよ。





俺の存在無視してるし、バカバカしくてやってられるか。





俺は椅子から立ち上がると、「綺羅先生もバスケ強制参加だからね。」





はぁ、凪沙今なんて言った?





教師の俺も参加だと。





「当たり前じゃん、綺羅先生は球技大会参加しろって言った張本人だから、参加して貰いますからね。」





何で教師の俺が参加な訳?




みんなが俺見てるし、俺が参加しないなんて言ったらどうなるんだ。





「綺羅先生が参加しなければ、僕らも球技大会に出場しません。」





純平も言うようになったな、この数ヵ月で2年A組の奴らは変わった。





みんながまとまって来た気がする。





俺がみんなを変えてやるなんて、いきがっていたが、あいつらは自分たちで動き出した。





勉強以外に興味を持ってくれたのが嬉しかった。