悪いが由良の名前だすかな、花園の名前を使えばなんとかなるだろう。





「今の質問だけど、俺は見た目こんなだけど、花園由良知ってるかな?花園由良は兄貴になる。」





美羽がそんなに驚いてどうするんだよ。





さっき質問した彼女は、このクラスの学級委員の神野凪沙。





「嘘、花園由良先生の弟だなんて信じられない。」





酷い言われようだ。





「神野さん落ち着いて!」





「長沢先生が焦ってるように見えるんですけど、私は冷静ですよ。」





だよな、慌ててるのは美羽だと思うけど。





「あの下らない事はどうでもいいですから、もう、ホームルームの時間過ぎてるし、授業始めて下さい。」




なんなんだよこいつ。





「杉浦君今日はこの時間授業はなしで、綺羅先生の紹介とみんなも自己紹介をして貰います。」





やってられないと言う顔をしたのは、もう一人の学級委員の杉浦純平。