俺と恭輔はあれから、
バイトしていた。

理由は楽器を買うため。

すごく単純にハマりすぎだが、
きっかけと言うのはこう言う事。

好きになるのに
複雑な理由なんて必要ない。

好きな人ってのも同じ。

単純な理由で好きになり、
欲しくなる。

音楽は恋人だと

後に思い知らせる…。



ユウ「恭〜。バイト代貯まったぜ!」

キョウ「俺も!やっと買えるよ♪」


その日2人で楽器をまわった。

なかなか惚れる楽器がない。

そして6件目の楽器屋に大野さんがいた。


店員「いらっしゃいませ」

大野「おーお前ら!
バンドやんのか?」

キョウ「まだバンドか
わかんないっすけど
とりあえず楽器見に来ました。」

大野「そーかぁ。
で?どのパートやんだ?」

ユウ「僕はギターを…」

大野「ギターかぁ。
この店はいいぞ。
俺もここで買ってる。」

店員「ギター売り場ご案内します」

店員さんは親身になってくれた。

俺はあのロックサウンドを
聞いた時から、
ギターと決めていた。


大野「恭輔はなんのパートだ?」

キョウ「…考えてなかった……。」

………

「「「え〜〜〜〜!?」」」


大野さんと
店員さんと
俺の声が揃った。

めんどくさいから、
無視して楽器選びを続けた。