桜爽の風。







チェーンが外れたのは仕方ないことだ。

うん、そうなのだ。



「あっ…そういやさっきチャリ乗せたとき、めっちゃ重かったよ」



「えっ…?!うそ!痩せなきゃ~…ってか女の子に重いとか禁句だよ!」



あたしの言葉が面白かったのか桜木くんは


「あはははは!嘘だよ。うーそ。七海、面白いね」



と肩を揺らしながら爆笑しているのが分かった。



桜木くんと会話している間にいつの間にかあの公園に来ていた。



「七海の家どこ?」



「あっち」



由紀さん家の前までいってくれた。