桜爽の風。









『あっあたしは七海菜子!よっよろしく!』



『七海ちゃんね!俺のことは健太でいいかんね』



なんとも人懐っこい性格。



『けっ健太。行くぞ!じゃぁまたね』



桜木くんは加瀬くんを連れて席についてしまった。



あたしも黒板に貼られた座席表を見て座った。



『席につけー。』



ガラッと扉を開けて入ってきた先生。



『えーこのクラスの担任を受け持つ堀田だ。よろしく』



先生の自己紹介で分かったのは名字だけ。