誠司からすぐに電話が
かかってきて








美亜は
誠司が一睡もせず
ケータイ電話の前で







美亜からの連絡を待っていたのを
考えると余計に心苦しくなって







出るかどうか迷ったけど













今誠司の声を聞いたら






甘えてしまいそうなのと


家に帰りたくなってしまいそうなのとで












切ってしまった











電話がまたかかってきたら
次こそは出てしまいそうで












電源もきって












美亜はおっきなあくびをして









律っちゃんの隣にゴロンと寝ころがって










大きな窓から差し込んでる
朝日が心地良くて














まだ引っ越してきたばっかの
家なのに






何でかすごく居心地が良くて
何時の間にか眠ってしまった














夢の中で





ちーいさい机の上の



暖かいお鍋を囲んで





ママがいてパパがいて
誠司がいて
みゃあがいて





みんなが幸せそうに
笑ってる







そんな夢を見た