「み…見てたの?!」











女の子がいきなり
顔を上げたから





俺は少しびくっとする







しゅしゅも少しびくっとして
しっぽをふりふりするのをやめる





…ていうかほんとに
泣いてたんだ






「いや(俺は見てないけど)


…うん?
(しゅしゅが目撃してたカモ)」










「最低」






と女の子は俺を
大きな目できっと睨む








…すごい目力







「ごめんね」
と俺は顔の前で手を合わせて
もう一度謝る


「ワン…」




さすがにしゅしゅも
反省してるみたい








その時

女の子のお腹がぐぅーとなる



「お腹すいてるの?」
と俺が聞くと


女の子の顔がとたんに
かぁ―と赤くなる





恥ずかしそうに女の子はうつむく





あ


いい事思い付いた!



「お詫びに何か奢るから

それで許して!」



女の子は少し不信
そうに俺を見る



俺は「ね?」
とにっこり首を傾げて笑う


「ワン」




女の子は少し迷ってからう
つむいたまま俺に言う



「じゃあ奢って」




「うん


任せて!」



俺って人が困ってると
ほっとけない


それに、やっぱり人に
頼られると何だか嬉しい♪


俺は少し歩いて
ある場所で止まる




「…ねえ



どうしてマックなの」



女の子は不機嫌な声で
不満そうに言う





「マックだめ?」







…だって金欠なんだもん




女の子はため息をついく


「パスタとかが良かったのに」




「じゃあファッキンにする?」











「そうじゃなくて…」
と女の子は呆れた顔をする