優しくって
寂しい時はいつも
そばにいてくれる








誰よりも一番
私を解ってくれてる人







お世話だけじゃなくて







悩みを聞いてもらったり

休みの日に一緒にお出掛けしたり

恋バナをしたり










小さい頃から両親よりも
一緒にいる時間がずっと長い









だからか





いつの間にか
誠司は私の一番身近な存在になった







誠司が美亜の事をよく知ってるように

美亜も誠司の事を良く知ってる








例えば



誠司にはものすごい
美人な彼女がいる






名前は香織さん






誠司にはよくノロケ話を聞かされた





香織さんと出会った時の話なんて
数十回聞かされた







香織さんとは1、2回しか
会った事ないけど







誠司の話しを聞いてたら
香織さんがすごく優しくて
良い人だって事が良く分かった







それと誠司が香織を
大好きだって事も








だからこそ


誠司に迷惑はかけられない





だって今日は久しぶりに
香織さんとデートの日なんだもん









それに

こうなったのは
全部計画性の無い自分のせいだもん



美亜はため息をつく




…こんな時誠司が
いてくれたらなぁ





でもこんな時に
迷惑はかけたくない




誠司に相談したいのを
堪えて




美亜はしょうがなく親友の
悠莉に電話をかける






悠莉は3回目の電話で
やっと



面倒くさそうに
テンション低めで出る




「何―?」






美亜は昨日の事を
悠莉に話す