「でも、そんなにうまくいい感じの事件があるかねぇ」

「ま、そうなんだけどなー」

そういって、前に部室を整理していた際に見つけて直したオンボロテレビの電源を入れると、ナイスタイミングでニュースをやっていた。

【えー歌吉町でまたも放火事件です。今回二度も連続で歌吉町で放火があったため連続放火として警察は依然として犯人を追っています。以上これでニュースを終わります】

ぱちん

「なぁ、和内君」

「なんだい、倉持さん」

「すっごいタイミングじゃない!!??」

「だよな、だよな!!!??」

手を合わせて飛び回る二人
傍から見たら変な奴らだ。

「これは神様がこの事件を解決しなさいって言ってるんだよ!!!」

「だよな!!そうと決まれば後は調べに行くしかないだろ」

二人は興奮しまくっている
おいこら少し落ち着け。

「そうだね!!やっと活動が始まるんだ!!!」

この時からよろず部の伝説は始まった。

まさか本人たちも語り継がれるなんて思っても見なかった伝説が―――――