さてと、部活が完成して、宣伝もして他にもいろいろとやった。

なのに、

「どうして依頼がこないんだよ!!!」

天井に向かって叫ぶ私。
隣にいる和内は呆れた顔だ

「そんな簡単に依頼が来るかよ」

「来てほしいね。私的には」

私が拳を握り力説しているのにもかかわらず和内はせんべいをかじってる。

「ま、宣伝でも効果無いなら後の手段は一つだろ」

平然と言ってのける和内。
相変わらずせんべいを食う手は止めない。

「ど、どういった手段?」

私がゴクリと唾を飲み込んで聞くと、和内はにやりと笑い

「柿ピー五袋で教えてやるよ」
とニヤニヤしながらいってきた。
む、むかつく・・・・。

「何でだよ!フツーに教えてよ!!」

思わず言い返す。

「へーそんな口調、聞いてていいんだー?教えてやんないぞ?」

いつの間にかシャーペンを取り出しておちょくるようにくるくる回している。

「うぅ・・・わかったよ、柿ピー奢るから教えて?」

少し悲しい気分になりながら頼む。
こ、こいつに頭を下げる日が来るなんて……

「教えてください、だろ?」

あろうことか、コイツはニヤニヤ笑いを強くしてこんなことを言ってきた。
さすがに私もキレる。

「こんのドSめっ!」

「ドSじゃねぇ俺はNだ!」

「嘘だ!!!」

「うるせぇっ!教えねぇぞ!!!」

たちまちただの言い合いになってしまった。
でも、私はこいつは絶対にドSだと思う。

「あぁ、もう!わかったよ!教えてください和内君!!!」

「いいだろう、それはな今実際に起こっている事件を解決するんだよ」

ニヤリとシニカルな笑みを浮かべて和内が続ける

「そうすれば宣伝もできるし実力も認めてもらえる」

明は思わず感嘆を上げる。

「な、なるほどねーさすが悪知恵に関してはすごいわ」

「悪知恵ってなんだよ!ひでぇな」

「ごめんごめん冗談だって」

ここで機嫌を損ねてはまずい。そう判断した明だが本心から褒められないために毎回どうしても批判的になってしまうのだ。
和内みたいな鈍すぎるのが気づくはずも無いのだが。