「ついたー・・・ここが・・・私たちの部室…」

私は目の前に求めていた部室があることに感動して動けなくなってると、和内が何を勘違いしたのか

「あーボロいのとホコリっぽいのはどーしようもねぇからな。まぁ、掃除くらいなら手伝うし」

なんて、慌てながらいってきた。
違うのに・・・ま、いいや!

「さてと、ひとまず部活ができたんだからさ、依頼を集めようよ!!!」

「依頼?んだそりゃ?」

私が言うと、和内はよく分からないといった表情で私を見る。
あれ?言ってなかったっけ?

「いってねぇよ」

「あれ?わたし声に出してねぇよ!?もしや、エスパー!?」

「ちげーし!!おまえは表情に出るんだよ!!」

「あーなーんだーびっくりしたーもし心読めるようになっちゃったら困るもん!!!」

「何がどう困るんだよ、ま、お前の事だからすぐにわかるような事しか隠してなさそうだけど」

「そんなことないよっ!!」

ま、今はまだ早いからこの気持ちはしまっておかなきゃね。

「ま、依頼って言うのはね」

「話そらしやがったΣ!?」

「説明聞くの?聞かないの?どっち?」

私が凄みを聞かせて聞くと。

「ぜひとも聞かせてもらいますぅぅぅ!!!」

と元気のいい返事が帰ってきた。

「ま、依頼ってのは私たちよろず部の要となる活動だよ!」

「ほーで、どうやって依頼を集めんだよ?」

和内が不思議そうに聞く。
私はニヤリと笑って。

「そんなもの決まってるじゃない。どんなお店でもなんでもすることは一つ。宣伝よ」

「宣伝って、ポスターでも作るのかよ?」

「そのとーり!そうと決まったらポスターを作ろう!!!」

私がさっと画用紙とマーカーを取り出す。