二人は、警察の近くへさりげなく、
だが、確実に近づいていた。

そう、二人がとった作戦は単純明快。

その二人の中学生といった、幼さを利用するのだ。

そして、警察に近づいた二人は警察に警戒されない、
ただしあちらの声は聞こえるといったベストポイントを見つけた。

明はここらへんのことは異様に詳しい。
彼女にかかればそんな場所あらかじめ予測がついていたのだろう。


そして、二人は息を潜める。


すると、警察の話し声が聞こえてきた。

「犯人は、昼間に放火したと考えられる。昼間だからな、学生とは考えられない」


明は聞こえてきた情報を一つ残らずメモに記入する。

そして、ある程度書き終えると和内は目で、「終わった?」と聞いてきたので明は親指を立てた。


そして、二人はその場を離れた。