その後のオレは、ただ彼女を欲しいと思わんばかりに女を見てきた。


まだ中3だし、彼女は高校行ってからでいいか。
と諦めていた時に、
「石田!今日オレん家来いよ!」
と同じグラスの井場が話しかけてきた。
(いい忘れてたけど、オレの名前は石田裕太。中3。)


今思えば、この井場の一言でオレの運命の歯車はグルグル音をたてて回りだしたんだ。

井場、通称、友なんだけど(友造という)こいつは結構おせっかいな奴で、なんでもかんでも首をつっこんでくる、変な奴だ。