目を開けた私の目の前には、


ハルがいた。



私は、ハルの部屋で寝ていたんだ。



その部屋には、



裕太の姿はない。



やっぱり幻覚だったんだ。


「彩!大丈夫?」


心配そうな目で、私を見つめるハル。



「大丈夫だよ。それよりも、ハルは大丈夫なの?」