小さな恋物語

横浜に行ける。

彩に会える。

あんなに舞い上がっていたのに・・・。


嬉しいことを想えば想うほど、切なくなるのはどうしてだろう?


人間はどうしてこんなにもろい生き物なんだろう?



なかなか眠れないオレは窓を開けた。

肌寒い風が、冬の訪れを感じさせる。

澄んだ空に、光輝く、満月。

彩もこの月を見ているのだろうか?


目の前に雪がふわっと降ってきた。

雪はオレの手にあたり、すぐに溶けた。


雪のあたった部分が冷たい。


横浜は、晴れているのだろうか・・・。


明日は、晴れるのだろうか・・・。