小さな恋物語

なかなか眠れなかった。


彩に会えるというワクワク感はもちろんだが、やはり恐怖感の方が強かったかもしれない。


いつだったか、オレは神様がいるのなら、横浜に連れていってほしいと願った。

その願いが叶う。

でも、オレは欲張りだ。

また、神様に願いたくなった。



もし、神様がいるのなら、

オレに勇気をください。


彩に会う勇気をください。

彩と話す勇気をください。

彩に告白する勇気をください。


眠れない夜は長かった。


そして、



すごく恐かった。