小さな恋物語

翌日、横浜行きを次の日に控えて、オレは学校に行った。


まだ、彩からメールの返事はきていない。

思えば、この時のオレは彩のことしか頭になかったと思う。

その日、授業で先生が何を話していたかなんて、まったく覚えていない。


ただ、明日のことを考えていた。


放課後、友に明日の待ち合わせの時間などを教えてもらい、家に帰った。


この胸の痛みはなんだろう?

手が震える。


明日が待ち遠しい。


明日が恐い。


彩が好きだ。


彩が恐い。


明日になったら彩に会える。


でも彩に会うのが恐い。

会う勇気がない。

明日、彩はどんな反応をするのだろう?


オレに会って、話して、幻滅しないだろうか?