小さな恋物語

オレは友の目を見ないで頷いた。

「そっか。どれくらいメールこないの?」

オレは人差し指を1本、突き出した。

「1日?」

バカだ。

さすがに1日では悩まないだろ。


「あー1週間かー。厳しいな。」

「なんか、お前に紹介されてからは結構してたんだけど、だんだんメール来なくなってきて、1週間ぐらい前からパッタリとメールこなくなってさ。オレ嫌われたのか?」

急にしゃべり出したオレ。

何も言わず聞いてくれる友。


悩んでることを人に話すと、すごい楽になるんだな。

友っていい奴なんだな。

「どうすればいいと思う?」

少し考えてから、友は言った。


「電話しろ。」

「は?無理だし。大体番号知らねーし。」

「大丈夫!オレが教えてやるよ。」

「でもいきなり迷惑じゃない?」

「平気だって!」

その自信はどこから来るのだろう?

その自信を少し分けてほしかった。