小さな恋物語

その日、


帰り際に、



帰ろうとする私の手を、


裕太は引いた。



そして、



ギュッと裕太に抱き締められた。



強く、そして、



優しく抱き締めてくれた。


裕太はとても温かくて、


優しかった。



左では私の心臓が、
右では裕太の心臓が、
ドクドクいっている。



互いの鼓動を確かめ合うかのように抱き締めあった。