小さな恋物語

「私、トイレ行ってくるね。」


とりあえずその場から離れたくなった私はトイレに逃げ込んだ。



そして、ハルに電話をかけた。

ホントにハルに頼りっぱなしだな私。


『もしもし?裕太くんとデート中じゃなかったの?』


『そうなんだけど・・・』


私は全部話した。


今、私が思っていることを。



私が話し終えるとハルは、ゆっくりと言った。


『そんな所詮おみくじでしょ?
そんなことで落ち込んじゃダメだよ!
遠くてもいいって思ったから裕太くんのこと好きになったんでしょ?
裕太くんのこと信じてるんでしょ?』


信じる。


裕太を信じる。


この間決めたばっかりなのにもう忘れていた。