ホストと私と365日

しばらくたつとまたゴウが帰ってきた。

「かなちゃーん、ケーキ、すきやろお?」

嬉しそうにこっちを見ながらゴウはなんとあのオバハン卓のケーキを持ってきた

しかも、ホールの4分の1くらいの大きさがある。

でか!

わたしはすかさずコメントする

「え、だってあのオバ・・・あの人がくれたケーキをなんでしょ?
わるいよ・・・」

内心ヨダレが垂れそうだぜ・・・


ゴウはわたしの肩をポンとたたいて隣にすわる。


「俺がもらったんやから、いいんやて。それにかなちゃんケーキ絶対すきやろ?
一緒にたべよーやぁ」

う。

ヤサシス・・・

「いいの・・・?」

とりあえず上目遣いでもしてみる。

そう。

マテ。だ。


まだたべてはいかんのだ。


ここでがっついてはいかんのだ。


理性よガンバ。


しかし遠慮ばかりしていても可愛くないので3秒ほど落ち着かせた後

「じゃあ、お言葉にあまえていただくね!
ありがとう」

よし!

可愛く決めたぜベイベー

フォークをもっていざ食べようとした瞬間、
リュウがすかさずいらんコメントをする

「ゴウくんがたべさせてあげなよー」

しっ。

よけーなことを言うんじゃないよ。

治療中の銀歯が見えるじゃない。

「そっかそっか、気づかんかったわー!
じゃあ、はい、あーん!」

ゴウは豪快にケーキにフォークをぶっさして
私の口元へ!



でかいんだよ!

でかすぎんだよ!!!