ホストと私と365日

しかし、会話、つらいなぁ。。。

「よっ、かなちゃん!!よばれて飛び出てジャジャジャジャーン!!!勝手に来ちゃった~」

見るとリュウがうれしそうにこっちにやってくる。

「あぁーリュウ!!」

たすかったー


「えへへへ」


ふつう、お隣よろしいですかとか聞くもんじゃなかろうか。
けれどここはリュウのいい意味でのずうずうしさで勝手に横に座る。


「かなちゃんさぁー雨すごかったけど、ころんだでしょ」


「もぉ、どんくさそうだから絶対転んでると思ったんだけど!」


リュウは次から次へと根拠のないうそを並べてみたりクイズ出してみたりと次々に会話を展開していく。


一方、ゴウといえば


(にこにこ・・・)

笑ってわたしとリュウの会話を仏のように聞いてるではないの。


もしか。

正真正銘の置物ホストだということに太鼓判を押しちゃう感じ?。

ずっと指名するのきついぞこりゃー

ゴウのことをチラ見する

「ほんと、リュウとかなちゃんておもろいなぁ~」


おーい。

おーーーーーーーい。


ちょっとは会話してチョーダイ!


盛り上げてチョーダイ。



まもなくゴウは抜かれ、行き先を目で追うと奥にいたおばさん客の隣に座った。


あのおばさん、ゴウ指名だったんだぁ。


するとすぐに店内は暗くなった


「あ。シャンパンコールはじまるよっ」


リュウが私におしえてくれた。


さては、シャンパンでよんだな。