中学からの先輩に対する気持ちより、小さい頃から隣にいた存在


その大切さにやっと気付けた私は



「ちょっ…押すなって───あぁっ」


バタタッ


「えっ紀保?!」


「てかクラス皆…先生もっ?!何でいんだよっ」


「あはは…逃げろッ」


「!待て───っ」



高校の卒業式


彼にやっと振り向いたんだ



今まで色々あったけど───


もしかしたら私は、気付かない振りをしていただけなのかもしれない。



───それでも



「…待ってよ“栄”ーっ」



これが私の



───4度目の正直なんだ。