“最初から居ないでよ!”




「…ミスったなぁー…俺…。」




────私は走っていたのを、水道の前でやっと止めた。




「…マジ…嫌い、あんなヤツ…っ」



涙が止まらなかった。



顔を洗い、向かいのベンチに座った。



今は授業中。



確かこの時間は体育だから、教室は誰も居ないし体育館にも今更って感じ。




「…暇────…。」



ピロピロリン♪




携帯ゲームを起動しようとした時、メールがきた。



紀保なわけないし…メルマガかな?




私は切り替えて、メールボックスを確認する。




「────…え…。」