後ろからヤツの、聞き捨てならない言葉…。




私は勿論言い返した。



「は?それはあんたでしょ?いつも付きまとって来るくせして急に一変…今までのは何だったっての!」



「さか…」



「そんなすぐ変えられんだったら、最初から居ないでよ!あんたのせいで私は…今までどれだけ…っ」




泣きそうになった。




今まで皆にからかわれてきたことや、祐喜先輩のことを思うと────。




私は他の子より気が強いし、別に引きずるタイプでもない。



…でも心の何処かでやっぱり悔いはあったし、悲しくもなった。




「さ…栄っ!」



ガラッ



バンッ




私は保健室を飛び出した。