斎「今回のことは、その知っていることの中に入っていたと。」


「はい。」


あたしは俯いて、続けた。


「だから……だからっ!あたしが土方さんにこのことを教えていれば皆さんの気も重くならなくて済んだんです…。山南さんだって、怪我をしなくて済んだんです…!!……あたしが……あたしが言わなかったばかりに…!」



あたしは半ば自虐的に声をあげた。


近「君がそんなに気に病むことはない!」


平「そうだよ!起こっちまったことはもう取り返しがつかないんだからよ…。真奈美のせいじゃねぇって!」


あたしは首を振った。


「でも……後悔が心にのしかかってくるんです…。土方さんが出張にいく前日の夜に…何故言わなかったのかって。」



そこまで言って、あたしは我に帰った。


なんて恥ずかしいことをしたんだろう…。


あたしは立ち上がった。


沖「真奈美ちゃん?」


「いきなり声をあげたり、これからのことを知っているとかいきなり言われても困りますよね……。ごめんなさい……頭を冷やしてきます。勝手な行動……許して下さい…!!」


あたしは部屋を飛び出した。