それを見て、笑いたいのに、出てくるのは涙ばかりで…。



「………知っていたんです。こうなることを……。」


そう言うと、沖田さんはあたしを引っ張って台所を出た。


「沖田さん………?」


沖「詳しい話、皆の所で話して?」


「……はい。」


そして、いつもの会議室。


入っていつもは土方さんがいる位置に座る。


さっきまで泣いていたせいで、目の前が少し霞んでいる。


座ってすぐ、あたしは皆に頭を下げた。


「ごめんなさいっ!!」


平「なんで真奈美が謝るんだよ?!」


近「そうだ。頭をあげなさい。」


近藤さんにまで言われ、頭をあげる。


「……知っていたんです。山南さんが怪我をすることを…。」


原「何だって?」


永「そりゃ本当かよ?」


あたしはコクッと頷く。


「今回のことだけじゃありません。……これから起こることもほんの少し知っています。」



あたしの言葉に皆は目を見開く。