「待ってくれ、近藤さん。こいつに一緒に戦えって言ってんのか?」


「そういうことじゃない。ただ、ほっとくのは可哀相だろう。」


はい。可哀相なあたしです…。


あ、今戦うって言った?


「あたし、一緒に戦ってもいいですよ?未来で、剣道という運動をしてました。剣道で日本一をとったこともあります。」


あたしは近藤さんと土方さんを交互にみた。


「日本一?」


「日本で1番、剣道において強いんです。」


日本一になんか、嫌なほどなってきた。


「…剣に自信があるのか?」


「はい。あります。」


「なら、今から斎藤とやってみろ。」


い、今から?


しかも、斎藤さんって新撰組のなかでもめちゃめちゃ強い剣士だよね?


それはちょっと自信なくす。


「はい。……でも剣道って護身術の一つで戦いには不向きかも……。」


「とにかく、中庭にでよう。」