なんだろうと思いながら、自分の部屋に戻り着替えた。
こっちに来たばっかりの時も似たようなことがあったかも…?
懐かしい思い出だ。
「失礼します…。」
入ると土方さんは仕事をしていた。
「……今日は何やればいいんですか?」
「いつもと同じことだ。よろしく頼む。」
なんだ……いつもと同じじゃんか。
「土方さん、ここに置いておきますね?」
あたしはお茶を土方さんの机の上においた。
「真奈美。」
「はい?」
「これから俺と一緒に行動することになる。そうなると、昨日のような光景が嫌でも目に入って来る。」
「………はい。」
あたしは正座で話を聞く。
土方さんも、仕事の手を休めあたしと向き合う形になった。
「だから、真奈美も多くの血を浴びるかもしれねぇ。」
「……あたしは、大丈夫です。昨日のあれを見て、もう慣れました。」
「…想像はしたくねぇが、俺だっていつかあぁなる。下手したら真奈美……お前だってなりかねない。……いいのか?」
土方さんの目は真剣だ。
だからあたしも真剣に答える。
「あたしは、土方さんや新撰組の皆さんとこの時代で生きていくことを決めました。それなりの覚悟というものは心得ています。……いつまでも、血に怯えてなんかいられません。」

