屯所に着いても、恐怖が収まらない。
すぐに部屋に連れて行かれた。
「真奈美、落ち着け!部屋に着いた。怖がる必要はもうない。」
土方さんの優しい声が頭の中にスーッと入って来る。
落ち着いて来ると涙が出てきた。
「ごめっ……なさぃっ……。わかっ、て、いた、筈なのにっ……。迷惑かけちゃいました……。」
土方さんはあたしを抱きしめて言った。
「しょうがないことだ。争いがない世界から来た真奈美があれを見て平然としている方が不自然だ。」
「うっ………ぅっ…、うわぁぁぁぁあん!」
あたしは声をあげて泣いてしまった。

