「「「なんだこれ??」」」
あたしはまず財布を手に取った。
「これは財布です。皆さん、お金を入れる袋ありますよね?それが変わって、未来ではこんな形になっているんです。ちなみに中身は………。お札と小銭です。未来の。」
次にあたしは携帯を手に取る。
「これは携帯っていいます。こういう風に、開いたり閉じたりします。これをつかえば、遠くにいる人に連絡することができるんです。」
最後に〇ォークマン。
「これは………う〜ん…。説明が難しいな…。簡単にいえば歌が聞けるやつです。」
と、持っているやつを全部紹介した。
皆さんポカンとしています。
開いた口が塞がらないですね。
「未来はすごいことになっているんだな……。君のすごしている、その……平成とやらは、戦争はないのかい?」
「はい。あたしがいた時代はもうありません。あたしが産まれる前の昭和と言う時代では戦争が激しかったみたいですが……。」
「そうか………。ひとまず、君は行く宛てがないんだね?」
「はい。」
「なら、ここにいればいい。」
「い、いいんですか?!」
「あぁ。歳や総司が君を見つけたのも何かの縁だ。未来とやらに帰る方法が見つかるまでいればいいさ。」
でも、万が一……見つからなかったら?
「もし、帰る方法が見つからなかったら……。」
「そうしたらずっと一緒にいればいいさ。…ただし、命の保証は残念ながら出来ん。それでもいいかな?」
「あたしは、かまいません。」
あたしははっきりと意思を伝えた。

