「えっと……はい。」
あたしはたじたじしながら答えた。
山南「それはまたどうしてです?君の御両親は……?」
両親と言う言葉に反応してしまう。
「父の顔は知りません。母は………。母はいますが、あたしのことを嫌って、あたしがまだ幼い時に家を出てっちゃいました。今はどこで何をしているのかわかりません。」
平「そんな……。」
原「ひでぇ話だぜ…。」
あたしは自分で言って、やっぱり悲しくなってきた。
土「…ってな訳だ。いいよな、近藤さん。」
近「あぁ、勿論だとも。ずっと、いればいいさ。」
近藤さんを見ると、とっても優しい笑顔だった。
回りを見渡してみると、皆優しく微笑んでくれていた。
「皆さん……。ありがとうございますっ!あたし、今まで以上に頑張ってやりたいと思います!」
そう言うと、土方さんがあたしの頭に手を置いた。
土「頑張るのはいいが、無茶はするなよ?」
土方さんが言うと、平助君、原田さん、永倉さんも似たようなことをあたしに言った。
「はいっ……!よろしくお願いします!」
あたしは皆に頭を下げた。

