土方さんは驚いたように目を見開き、笑った。
「当たり前だ…。俺は真奈美をおいて逝ったりしねぇよ。」
そう言ってあたしを優しく抱きしめる。
「あったかいんですね…。抱きしめてもらうって…。初めてですから…。」
土方さんがあたしの頭を撫でる。
「俺は、真奈美を一生大切にする。絶対に幸せにしてやるからな。」
あたしは嬉しくて涙がでた。
「ありがとうございます…。土方さん…。今のままだって、充分に幸せなんです。」
そう言うと、睡魔が襲って来た。
だんだんと体に力が入らなくなる。
そして、土方さんがあたしを布団に寝かせて頬に手をあてた。
「だから言っただろう…。ゆっくり休め。…また来るから、その時まで…。」
あたしは幸せに浸りながら、眠りへとおちた。

