部屋に入ると土方さんに布団へ押し込まれた。
「まだ外にいたかったのに…。」
土「俺は真奈美が心配だから言ってんだ。」
ちょっとからかってみる。
「知っていますよ。知っているからやりたくなっちゃうんですから。」
土「知ってるならその通りにしろよ…。」
と、少し恥ずかしそうに笑う。
つられてあたしも笑う。
不意に土方さんがあたしの髪を梳いた。
「?どうしたんですか、土方さん?」
土「いや……。いつ死ぬかわからねぇ…お前を哀しませるかもしれねぇ俺が、お前の傍にいていいのかって、今更思ってな。」
「あたしに傍にいてほしいって言ったのは土方さんですよ?それに………。」
あたしは貴方達がどうなるかなんて知っている。
そう言ってしまいそうになり、思いとどまる。
本当に言っていいことなのか、わからない。
土「真奈美?」
「…いえ。今はまだ、話しません。でも……。」
あたしは土方さんの手を握り、そっと微笑んだ。
「土方さんは、あたしを置いてなんか逝かない。これだけはわかります。」

