沖「じゃ、僕はもう行くね。子猫、外に逃がしてくるから。」
と、あたしが抱いている子猫を手を伸ばす。
子猫はあたしの腕からするりと抜けて、沖田さんの腕に飛び付いた。
「バイバイ、子猫ちゃん。…沖田さんもありがとうございます。」
沖田さんは手を振ると部屋をでていった。
そのあと、あたしは布団に横になるのがちょっと嫌になって縁側に出た。
あたしがこの時代に来る前は立春を迎えたとはいえ、まだまだ寒かったのに、ちょっと時間が違うみたいで今から冬になるといった季節だ。
風が吹くと、肌寒い。
「今日は天気がいいなぁ〜。」
しばらくぽぉ〜っと外を眺めていた。
土「真奈美、何やってんだ?寝てろって言っただろ?」
「いいじゃないですか、土方さん。今日は天気がいいですし、明日には復活できそうですし。」
あたしがちょっと頬を膨らませて言うと、苦笑いして部屋に入るように促した。
土「だからこそだ。ほら、部屋入るぞ。」
「はぁ〜いっ!」
あたしは支えてもらいながら立ち上がり、部屋に入った。

