あれ………。
此処何処だろう…。
真っ暗だ………。
あ、人がいる。
これ、家?
と、まだ小さいあたし。
まだお母さんがいる。
お母さんに話しかけるあたし。
お母さんはあたしを突き飛ばしてあたしを叩く。
『ごめんなさい……もうなんにもしないから、叩かないで…!お母さん!ごめんなさい…!』
なに謝ってんの?
あたし、何も悪いことしてないじゃない。
『真奈美なんか……あんたなんかいらなかったのよ!』
悪いのは…お母さんじゃない。
『ごめんなさい…。もうめいわくはかけないから……。全部1人でやるから!』
あたし、この時から人に……お母さんに頼らなくなったんだっけ。
友達ともしゃべらなくなった。
『お母さん、此処を出ていくから。』
『どうして…?あたし、迷惑かけてないよ?』
『あんたがいることが迷惑なのよっ!』
『……。ごめんなさい。』
あたしがいたから…
あたしが生まれたから……
あたしの何が、そんなにお母さんを追いこんだの…?
迷惑はもうかけないから、もどってきてほしかった。
ごめんなさい……

